新規農家でのねぎ収穫作業がスタート 利用者さんと学ぶ就労支援

昨日から、新しい農家さんでのねぎ収穫作業が始まりました。
初日って、ちょっとドキドキしますよね。新しい畑、新しい置き場、新しい流れ。でも今回は、利用者さんもすでに別の農家さんでねぎの収穫作業を経験済み。そのため、作業の入り方はとてもスムーズでした。
「やったことがある」という経験は、やっぱり強いです。
頭で覚えるより、体が先に「あ、これね」と反応してくれる場面がたくさんありました。
トラック2台から3台分のねぎを、みんなで収穫します
今回の作業では、トラック2台から3台分ほどのねぎを収穫していきます。
数字だけ聞くと、なかなかの量です。ねぎ界のちょっとした引っ越しです。
作業は、利用者さんと職員が一緒に進めます。
ねぎを収穫する人、運ぶ人、置き場を整える人。それぞれの役割を見ながら、無理なく動ける配置を考えます。
畑の作業は、同じように見えても毎回少し違います。
ねぎを置く場所
収穫したあとの並べ方
トラックまでの距離
休憩を入れるタイミング
農家さんごとの作業の進め方
この「ちょっとした違い」が、実は大事です。
ほんの少し置き場が変わるだけで、歩く距離も変わります。歩く距離が変わると、疲れ方も変わります。
だから担当職員は、農家さんから作業指導を受けながら、その場で作業工程を組み立てます。
利用者さんの得意な動き、疲れやすいポイント、集中しやすい場所を見ながら、頭の中でパズルを組むような感じです。
経験済みの作業だから、安心してスタートできました
今回のねぎ収穫は、まったく初めての作業ではありません。
別の農家さんで経験していたため、利用者さんも流れをつかみやすい状態でした。
もちろん、農家さんによって細かいやり方は違います。
でも、基本の動きがわかっていると、新しい場所でも落ち着いて作業に入れます。
たとえば、ねぎを持つ姿勢。
収穫したねぎを置く向き。
次の作業に移るタイミング。
こうしたことは、説明を聞くだけではなかなか身につきません。
でも何度も経験すると、少しずつ体にしみ込んできます。
同じような作業を重ねることは、利用者さんにとって負担を減らすことにもつながります。
毎回まったく新しい作業ばかりだと、緊張も大きくなります。けれど、似た作業を繰り返せば、「前にもやったことがある」が増えていきます。
この安心感は、働くうえでかなり大きな味方です。
農家さんごとの違いも、学びのチャンスです
「前と同じ作業だから、全部同じでしょ」と思うかもしれません。
でも畑の作業は、なかなか奥が深いです。ねぎもなかなかの先生です。
農家さんによって、作業の進め方には少しずつ違いがあります。
収穫したねぎをどこに置くか。どの順番で運ぶか。休憩はどのタイミングで入れるか。
その違いを見ながら、職員は利用者さんに合った動き方を考えます。
たとえば、集中して同じ作業を続けるのが得意な人には、同じ場所で安定して進められる作業をお願いすることがあります。
反対に、少し動きがあるほうがリズムを取りやすい人には、運ぶ作業を組み合わせることもあります。
大切なのは、ただ作業を終わらせることではありません。
どうすれば安心して参加できるか。どうすれば次につながる経験になるか。
そこを見ながら進めています。
失敗しても大丈夫。経験に変えていけばいい
就労支援の現場では、作業を一度で完璧にできることを目指しているわけではありません。
もちろん、できたらうれしいです。でも、最初からうまくいかないこともあります。
ねぎの置き方が少し違った。
作業の順番を間違えた。
休憩前に少し疲れが出た。
そういうことは、どの作業でもあります。
大事なのは、そこで終わりにしないことです。
「じゃあ次はこうしてみよう」
「この場所に置くとわかりやすいね」
「少し早めに休憩を入れよう」
こんなふうに、失敗を経験に変えていきます。
時間をかけて、何度も確認して、少しずつ作業を覚えていく。これが就労支援事業所で大切にしている進め方です。
少人数で運営しているのも、そのためです。
一人ひとりの動きを見やすく、声をかけやすく、困ったときにすぐ対応しやすいからです。
体で覚える力は、ちゃんと育っていきます
「働きたいけど不安」
「作業を覚えられるかな」
「失敗したらどうしよう」
そんな気持ちは、自然なものです。
初めての場所や作業なら、誰でも少し緊張します。職員だって、新しい農家さんの初日は頭の中で段取り表が目まぐるしく回転しています。
でも、作業は少しずつ覚えていけます。
見て、やって、直して、またやってみる。
その繰り返しで、体が作業を覚えていきます。
体で覚えることは、特別に難しいことではありません。
時間をかけて、安心できる環境で、同じ作業を積み重ねることで、少しずつできることが増えていきます。
今回の新規農家さんでのねぎ収穫作業も、その一つです。
利用者さんにとっては、これまでの経験を活かす場。
職員にとっては、一人ひとりに合った作業の形を考える場。
農家さんにとっては、一緒に作業を進める仲間が増える場です。
ねぎを収穫しながら、働く力も少しずつ育っていく。
そんな一日が、また始まりました。
焦らなくて大丈夫です。
昨日より少し慣れた。前より少し動きやすくなった。
その小さな積み重ねが、働く自信につながっていきます。



